秋風に吹かれて多摩川堤を歩く

  国領から飛田給までの市内の駅から多摩川までの距離は−−京王多摩川駅は別格として−−どこからも似たり寄ったりで、道は何本もあるが、車が少なくて、しかも分かりやすい道というのは残念ながら殆どない。ここでは、国領駅からの飛びきり静かな散策路をご紹介しよう。分かりにくい道なので、詳しくご案内します。

 散歩道マップ

  国領駅から狛江通りを南東に100mほど行くと第百生命の重厚な本社ビルがある。このビルの手前の道を右に入れば、もう自動車の騒音とは さよなら だ。ビルを回るように、すぐ左に折れ、道なりに折れ進むと細道に突き当たる。これを左に10mほど行き、アパート「フレンドハウス」の手前を右に入ろう。すぐ民家の門があり、道は門の中へ入って行きそうに見えるが、門の前を左に折れる道が続いているので大丈夫。民家の敷地を回るように道なりに進むと、もう駅に近いことを忘れさせるような、竹林とケヤキの大木が並ぶ静かな道になり、やがて品川通りの「国領四丁目」信号に出る。


  信号で渡って、ケヤキ沿いの道を南へ進む。右に植木畠が続く。しばらく行くと崖線の上の道に突き当たる。目の前にある石段を下りてもよいが、左へ2、30m行くともっと下りやすい階段がある。崖下の「せせらぎの散歩道」の横にある道路は多摩川住宅北辺の道だ。この道を右に信号まで行って左折し、団地の中の道を真っ直ぐ南に進む。市立三中の南端の信号で東西に走る道を横切り、150mほど東、2本目の道を右折する。畑の中の道で、すぐ新しい住宅の間を行くようになるが真っ直ぐ南下して突き当たったら、左に曲がり、また、すぐ右に進めば、もう多摩川の堤防だ。国領駅から20〜30分で多摩川に着く。

   石段があるから土手を上がって、上流に向かって歩こう。天気さえ悪くなければ、大勢の人が散歩やジョギングを楽しんでいるはずだ。草原が見えてくると、多摩川の空間が一気に開け、走り下りたい気分に駆られる。この付近の河原は災害時の広域避難場所にもなっているようだ。遠くの釣り人を眺めたり、水の上を飛ぶ鳥たちを目で追ったりしながら1km程行くと取水堰がある。水面が広がり、ここに来ると多摩川の水の豊かさを再発見した気がする。取水堰からさらに1kmほど行くと、京王多摩川駅に出るが、今日は取水堰で堤防を下りよう。 

  右手に目印のように送電線の高い鉄塔がそびえている。その足下、市営のテニスコートと電通大のグランドとの間に抜け道がある。壊れかかった扉があり、通ってよいのか訝られる所だったが、最近土手にコンクリートの階段も付けられ、通路として市民権を得た感じだ。電通大グランドの横を抜けて桜堤通りを左へ、春なら桜がみごとな遊歩道を歩こう。桜堤通りは車が多いが、遊歩道の方を通れば車も気にならない。この辺りは、歩道と植え込みで、巾が8m前後もあろうか。「深大寺・多摩川間のシンボル道路も、この道くらいゆとりがあると、シンボルらしくなるのだが」など思いながら?西に進む。「布田小南」の信号で桜堤通りを横切り、低層の住宅地を北に進むと布田小学校前に出る。この道は白山神社の前を通るので「白山通り」と呼ばれていて、真っ直ぐ北に向かえば、品川通りを横切って調布駅東口に出られる。

  でも、余裕のある方は道草しよう。白山通りがゆるやかな登り坂になり、坂の半分以上まで来たら、左手の低層の団地(調布ハウス)の庭のような道のどこかへ入ってみよう。道と家とのデザイン、配置が楽しくて、遠慮しながらもつい通りたくなってしまう所だ。すぐ、団地中央の南北道に出るから、これを南に下った右手に古天神公園の入口が見えてくる。斜面に作られた小さな公園だが、季節によって蝋梅やキンモクセイなどの香りが漂い、「香りの公園」とも呼ばれているそうだ。公園の坂を上って北に抜け、公園の前の道を左に行く。静かな住宅街を少し歩くと、武蔵調布保健所の角で南北道に突き当たるので右折しよう。途中、こんなところに畑がと驚いたり、いつも花いっぱいの家の眺めを楽しんだりしていると、すぐ品川通りだ。調布駅南口広場はもう目の前で、のどが渇いた人もお腹がすいた人も、ここまで来れば安心というもの。
 国領駅から調布駅まで1〜1.5時間程度の散歩コースです。

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