みとこのコラム
12月07日 子ども達だけで舞う能舞台
NPO法人子どもと生活文化協会は、小田原市でこどもたちの健全な成長を願い、「生活」をテーマに子どもと大人が一緒に学んでいくことを主眼に活動している会です。
たまたま市内の講演会で会代表の和田重宏さんと知り合い、生活体験学習を軸としている中で、平成8年より、小中高大学生が若手能楽師、大倉正之助さんの元で能の稽古を受けていて本格的な舞台に挑むという話を聞き、12月08日に、水道橋の宝生能楽堂で舞囃子、子供狂言、子供能の舞台がありますが、本番前の通し稽古のワークショップとして位置づけられた5日に開催された舞台を鑑賞する事ができました。
全て子ども達が舞、謡い幻想的な舞台に触れ、静かに歩く姿を見、日頃元気に走り回るイメージからはほど遠い落ち着いた精神性を感じさせる子どもたちの気迫に圧倒されました。日本の精神(こころ)を学ぶと会代表の和田さんはパンフレットに書かれていましたが、静けさの中に緊張感もあるなかで言葉で表現するのは難しいのですが、深い感動を覚えました。何か自分が忘れていたものを思い出させてくれた真剣なまなざしに心洗われる一時でした。私たちにもっと必要なもの、子どもたちに伝えたい体験、それは何だろうと自問しながら帰ってきました。会ではかまどでごはんを焚いたり、人工林の手入れをしたりして子どもたちが映画会、講演会を主催したりとその活動は全て生活に根ざした活動だと聞いていましたが、日本人の言葉の美しさ、所作の美しさなど忘れかけていた美意識を思いがけない場所で呼び覚ましてもらいました。子どもの無限の可能性をもっともっと広げてあげるのは私たち大人、そして大人は充実した毎日を送っているのだろうか、深く考えさせられました。

能舞台に並ぶ子ども達 能舞台での挨拶風景

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